CCII & 京都大学
日本で最も古く、最も研究活動が盛んな大学の一つである京都大学は、過去20年間で、生命科学と医学に関する研究の焦点をかなり拡大しました。幹細胞(iPS細胞)のパイオニアである山中伸弥教授が2012年に、CCIIの創設者である本庶佑教授が2018年に、がん免疫療法の開発で受賞した二つの最近のノーベル医学・生理学賞は、京都大学の生命科学と先端医療の研究への重点化が進んでいることを示しています。また、京都大学は「指定国立大学法人」として、ライフサイエンスを含む重点的な資金提供分野における新たな取り組みに対して、戦略的な資金提供を受けていました。
世界の研究ネットワーク
がんは、全人類が罹患するグローバルな疾患であり、がんの新しい治療法を開発することは、グローバルな取り組みです。免疫チェックポイント阻害剤は日本で発見されましたが、抗PD1抗体を最初に市場に送り出したのは、グローバル企業である製薬会社でした。私たちCCIIの目標は、国内外の研究機関や企業との連携のハブとなり、新しい発見を新しい治療法として、患者さんに届けるのを加速させることです。研究機関としては、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアのパートナーと協力し、グローバルなスケールの連携による研究の推進を目標としています。CCIIは設立当初から、がん免疫療法の分野における主要な研究機関とのネットワークを構築しています。
産業界とのつながり
新しい治療法を市場に送り出すには、基礎研究、技術開発、前臨床・臨床研究の間の広範な協力が必要です。CCIIは基礎研究に主眼を置いていますが、京都大学の本庶佑教授の研究室でバイオテクノロジーや製薬会社と何十年にもわたって協力してきた経験をもとに、産業界との広範な共同研究を支援しています。