概要
現在のがん免疫療法の市場規模は数百億ドルと推定され、先進国および発展途上国の患者数の増加に伴い、今後数十年間にわたってさらに拡大すると考えられます。がん免疫療法を発展させるためには、産業界との協力が不可欠です。Ki-CONNECTのような組織により、京都大学はバイオテクノロジーや製薬産業との共同研究を支援するインフラを構築してきました。CCIIの新しい研究棟でも、産業界からの科学者を受け入れる施設を提供し、共同研究を促進します。
新規メタボロミクスプラットフォームのがん免疫研究への貢献
株式会社島津製作所は京都にある大手機器メーカーです。生体高分子の質量分析のパイオニアであり、開発エンジニアの一人である田中耕一氏は、2002年にノーベル化学賞を受賞しました。CCIIは、株式会社島津製作所の科学者と緊密に連携し、血漿サンプル中の数百種類の代謝物や脂質を分析できる強力なメタボロミクスプラットフォームを構築しました。